小説家は眠らない

くだらない大学生男子がオタクチックなことをうだうだ書いていく、予定。

法で裁けぬ悪を撃つ。新宿の種馬は裏世界No.1! 「シティーハンター」

ジャンプ史上最もハードボイルドな主人公。普段の三枚目な一面と、シリアスな時に浮かべる二枚目な表情のギャップに男でも惚れますね。

 

 

シティーハンター (第1巻) (ジャンプ・コミックス)

シティーハンター (第1巻) (ジャンプ・コミックス)

 

 あらすじ

東京新宿で殺し・ボディーガード・探偵等を請け負うスイーパー「シティーハンター」の活躍を描くハードボイルドコメディ。現代劇として描かれたため、連載時の1980年代後半が舞台で、「シティーハンターが美人の依頼人から仕事を受け、その依頼を数話をかけてこなす」というのが基本構成となっている

 

 

 

八十年代を代表する漫画の一つ。この頃のジャンプ漫画はどれも完成度が高いですよね。まさに黄金期と言える時代です。作者は北条司先生。キャッツアイでも有名な先生が描き上げたこの漫画は男の教科書とも言うべき作品です。

 

感想

今回はジャンプ黄金期を支えた「シティーハンター」の紹介です。連載当初は単行本は売れていましたが、大人向けの作品ということで誌面での人気はイマイチでした。というのも、ほかの漫画があまりにも強かったというのもありますが。

 

この時期のジャンプ漫画と言えば、北斗の拳聖闘士星矢ドラゴンボールジョジョの奇妙な冒険、魁!男塾など、強烈な漫画が揃っていたわけです。つくづく凄まじい時代ですね。この時代で毎週ジャンプを読んでみたかった……。

 

そういうわけでかなり大人向けだったシティーハンターはそこまでの人気がなかったわけですが、面白く無いかと問われれば断じて否です。むしろ逆、相当に面白い。

 

少年向けではありませんが、主人公の「冴羽獠」の活躍は男性なら必ず胸がときめきます。とにかくカッコイイ。行動も発言も全て憧れますね。

 

普段は女好きの遊び人ですが、その腕は裏世界で超一流。依頼は必ずこなすし、狙った獲物は逃さない。男のロマンをこれでもかと詰め込んだ冴羽は、大人になればなるほどカッコイイと感じます。ここまで魅力あふれる男はなかなかいませんから。

 

このようにこの漫画の魅力のまず一つは主人公にあるわけですが、それ以上にこの漫画を引き立てるのは、その画力の高さです。

 

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完全版の第一巻ですが、表紙を見るだけでときめきますね。私はこの絵をいつでも手元に置いておきたいがために完全版を揃えました。

 

あまり少年漫画っぽくない絵ですが、この絵だからこそ「シティーハンター」が映えています。現代劇を彩る画風はリアルだからこそいいわけで、その点この漫画は世界観に非常に当てはまっていますね。ハードボイルドな登場人物達にこの画風は最適だと思います。

 

この漫画は美人から様々な依頼を持ちかけられ、それを数話使って解決していく、というお話です。依頼の内容は様々で、ボディーガードや仕事の手伝いなど、依頼主によって違います。基本的には護衛の仕事が多いですね。依頼主である美人と共に行動していき、その依頼主が次第に冴羽に惚れていく、といったことが大半。

 

そういった感じに話が進んでいくわけですが、個人的には初期の殺伐とした路線が結構好きです。いや、別にいつもの流れも嫌いではないのですが、悪は問答無用で殺す感じがカッコイイと思うわけで。

 

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路線変更により中盤では人を殺すことがなくなりましたが、こうやって呆気なく殺す姿の方が素敵ですね。物語の展開上、どうしても銃を使うわけですから人が死んでいく描写というのはとても大事だと思います。

 

とはいえ別に中盤の路線が嫌いなわけではありません。そちらはそちらで好きです。コメディ色が強いけれど、シリアスな場面をバシッと決めるのは男のロマン。二枚目と三枚目を上手く使い分けてこその主人公ですし。

 

また、この漫画は結構な頻度で気取っている台詞や行動が出てきます。

 

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例えば上の画像ですが、これはあえて敵に名前を教えて宣戦布告をしているシーンです。しかも手に仕込んだ毒針で男を殺すという用意周到っぷり。何気なく読んでいると小さな演出に感じられるかもしれませんが、こういう場面が数多く存在します。こういうシーンを一つ一つ見ていくと、より「シティーハンター」を楽しめるでしょう。

 

私がなかなか気に入っているのはこのシーンです。

 

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銃弾の威力が強すぎるために、弾が貫通して無関係な人間に当たるかもしれない。ならば適当な物を貫通して威力を弱めればいい。結構クサいシーンかもしれませんが、こういう場面が咄嗟に出てくるのが凄いです。加えていつもへらへら笑っているような人間がこんな真面目な顔をしてやるから、尚更かっこよく見える。

 

作中で冴羽は自分をこのように言っています。

 

あいつはおたくが手を汚すほどの値打ちもない!!

だからこそおれのような男がいるのさ…!!

 

これを言っている時の雰囲気がとてつもない。もう言葉で説明するのがもったいないほどです。

 

このように最高にかっこいい漫画ですので、ぜひ一度読んでみてください。男性のかたは特にそのかっこよさに惚れるはずです。興味が出たら続編のエンジェル・ハートも読んでみるのもいいかも。こちらは賛否両論ですが、私は好きですよ。