小説家は眠らない

くだらない大学生男子がオタクチックなことをうだうだ書いていく、予定。

そうしろと囁くのよ、私のゴーストが「攻殻機動隊」


様々な派生作品がある、サイバーパンクに大いに影響を与えた歴史的傑作。日本のみならず世界中から高い評価を受けています。個人的に漫画の世界観が一番ワクワクしますね。

 

 

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

攻殻機動隊 (1) KCデラックス

 

 あらすじ

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドバイオロイドが混在する社会の中で、テロ暗殺汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。

 

 

 

再開一発目は攻殻機動隊で始めます。ヤングマガジン海賊版で連載された作品で、派生が多数ある漫画。作者は士郎正宗先生で、アップルシードなどでも有名ですね。

 

感想

そもそも攻殻機動隊とは漫画版、TVアニメ版、映画版とあります。一応小説もありますが、ここでは省略。いろいろありますし、どれから見たらいいのという人は多いでしょう。なんとなく難しそうなイメージもありますし。おまけに各作品ごとに微妙に設定が違いますし。

 

そういった事情の作品ですが、攻殻機動隊はTVアニメから入ったほうがいいという意見をよく聞きます。それについてはあまり異論ありません。TVシリーズは一番取っ付きやすいと思いますし、政治的な部分を多分に含んでいるとはいえ、なんとなくの流れは掴めるでしょう。

 

逆に映画や漫画はあまり感覚的に見られないような気がします。登場人物達の会話や世界観の構成、そしてストーリーの主体はその作品単体では難しいかもしれません。漫画や映画の世界観のほうが分かりやすいよという人もいますが、微妙なところですね。

 

で、結局何から見ればいいのという話になるわけですが、私はまず最初に漫画版を勧めます。

 

ここまで言っておいて結局漫画かよということになりますが、思うに漫画が一番手に取りやすいと思いますね。資金的にも時間的にも。

 

TVアニメは長いし、映画はそれのみだと理解が少し難しい。いや、もちろん漫画も難しいことには変わりないのですが、割とさくさく読める作品ではあります。多少の古さはもちろんあるのですが、それを補ってなおあまりある魅力あふれる画風が特徴でしょうか。

 

f:id:hayakawa0ryo:20150831135104j:plain

 

メカや建物、そして登場人物達の書き込みがしっかりしていて、見ていてワクワクしますね。私は漫画の作風が一番好きです。読み返す度に新しい発見があり、その度に胸を躍らせることができますね。

 

80年代、90年代の漫画はなんとなくカオスで、雑多な感じがありつつも、洗練された作画の漫画が多いような気がします。漫画を描いていく中でいろいろ試行錯誤をしていたのだろうなあという感じがたまりません。言葉にするのが難しい感覚なのですが、誰か分かってくださる方がいらっしゃるでしょうか。

 

f:id:hayakawa0ryo:20150831135839j:plain

 

中華街を思わせる町並みの雑多な感じと、ごちゃごちゃした人の多さ。どことなく殺伐とした感じがいいですね。サイバーパンクは節々にアジアンカオスを匂わせる描写に力を入れる作品が多いですが、攻殻機動隊も例に漏れず中華を感じさせます。一応日本なのですが。

 

漫画版ではこの雑多な雰囲気に力を入れているように思います。無論近未来をひしひしと伝えてくるギミックも満載で、決して昔ながらの作品というわけではないのですが、雰囲気がどとこなく密集した感じを思わせるのは、近未来の雰囲気と、過密地域の雰囲気が上手いこと融合しているからでしょうか。

 

また、殺伐とした世界観も魅力の一つです。

 

すぐに人が殺される。気を抜いていたらあっという間にお陀仏。そういう緊迫に満ちた世界で物語は繰り広げられます。

 

f:id:hayakawa0ryo:20150831140939j:plain


そういったわけで、戦闘がものすごく緊張感があります。スパスパ人が死んでいくので、いつでも気の抜けない状況が続くので、退屈しないですね。

また、敵味方問わず戦闘に関してプロ意識を持っています。


f:id:hayakawa0ryo:20150831162803j:image


一人一人が本気で目的を持って戦っているので、戦闘が映えます。一話限りの登場キャラでもポリシーがあって、戦闘シーンに益々迫力になりますね。



このように、少し難しいけれども世界観が素晴らしい攻殻機動隊。敷居が高いのは確かですが、魅力溢れる作品なのは間違いありません。気になった方は是非一度見てみてください。